Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

学校探しのこと

スイスでは、4歳から義務教育が始まるので、子ども達ができるだけ早く学校に通えるよう私たちは早い時期から準備を始めました

日本と同じように、学区があり、通常、コミューン(自治体)に住民登録すると、最寄りの公立学校に入学するよう案内される(その旨の文書が届く)と聞いています

 

子ども達の学校をどうするのか、、、とりわけ息子の学校としてどのような選択肢があるのか、、、

これが夫の留学が決まって、一番最初の心配事でした

まず、頭に浮かんだのは、日本人学校

しかしながら、スイスにはチューリッヒに1校しかありません

ローザンヌからは電車で3時間以上、、、とても通えないので、日本語で教育を受けさせることは、早い段階で諦めました

また、日本人学校で、特別支援教育を受けられるかどうかは、別の問題ということも分かりました

特別支援の教員が必ずしも配置されているわけではないのです

次に考えたのは、インターナショナルスクールをはじめとした私立学校

ローザンヌに近い、Morges(モルジュ)という街に自閉症児教育に特化したインターナショナルスクールを見つけましたが、学費が年間140,000スイスフラン(1,000万円以上)、、、すぐに諦めました

インターナショナルスクールは、英語で教育を受けられることがメリットですが、息子も娘も、英語でもフランス語でも初めて触れる外国語でしたので、どちらの言語でも変わらないと考え、無償で教育を受けられる公立学校を軸に学校探しを始めました

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当初、息子の学校を最初に決めて、その近くに家を探すプランで動いていました

在日本スイス大使館へ足を運んだり、国立特別支援教育総合研究所に問い合わせたりしましたが、具体的な情報は得られませんでした

それがスイスの難しさの一つ、、、国が主体で決めること、州が主体で決めること、さらにはコミューンが主体で決めることがあって、制度がとても複雑です

内容により、どこが主体なのかはさまざまですが、教育課程の場合、各州が管轄しているため、我が家が暮らすヴォー州と限定すると、調査不可、情報が最新でない可能性があって回答しかねるという反応でした

そのなかで、東京都自閉症協会の紹介で、ジュネーブに住む日本人の心理士の方や、その心理士の方のさらなる紹介で、ジュネーブの私立特別支援学校で働く日本人の先生の方に、相談機関を調べていただきました

ただ、いくら日本から連絡を取ろうとしても、具体的に話が進捗することはありませんでした

メールを送っても返信はなし、、、回答を催促してはじめて返信してくるケースもありましたが、催促しても一切反応がないケースもありました、、、国際電話をかければ、フランス語でわーっと何か言われるか、「待って」と電話を保留されて、フランス語のガイダンスを流されて電話を切られるか、そんな対応ばかりで。。。

日本からでは何もできない、とにかく息子を連れてスイスに行かなければ、何も始まらないんだと、、、痛感しました

 

とりあえず、私は日本にいる間にできることをしようと頭を切り替え、担任の先生に、息子の実態表を作成していただくことにしました

本人ができること、苦手なこと、支援が必要なこと、これまでどんな教育を受けてきて、どのような発達や進歩があったか、、、先生は細かいところまで、丁寧にまとめてくださいました

日本語でまとめるのでさえ、大変な時間と手間がかかるにも関わらず、さらに英語に訳すところまで引き受けてくださいました

「本当はフランス語が良いんでしょうけど、、、お母さんごめんなさい」とまでおっしゃってくださり、感謝しかありません

特別支援学校の先生方は、日常業務だけで逼迫していることは、入学したときから十分理解していたので、こんな個人的なお願いにまで、私たちに尽くしてくださり、頭があがりません

 

同時期に夫は、同じ大学院のクラスメイトでスイス人やフランス語ができる人の助けを借りて、相談機関を調べ、SESAFというヴォー州で障がい児の学校をコーディネートする機関にたどり着き、息子がスイスに来ることについて、事前連絡を済ませていました

実は、この機関の存在も、私は日本にいるときから知っていましたが、日本から連絡を試みたところ、家の住所と賃貸契約書のコピーを送るようにと指示があり、その時点でまだ家が決まっていなかったため、動いてもらうことができませんでした

 

結局、当初の「学校を決めてから、家を決める」プランは、最初から機能しなかったのです

これに気付くまで、ずいぶん時間と労力がかかってしまったのは、非常に残念でした。。。

 

子ども達とスイス入りする前に、担任の先生が作成してくださった実態表をSESAFに事前に送っていましたが、結果的には、だれも目を通してくれていなかったようで、学校を決める面談当日に、実態表の控えを持参しておいて、本当に良かったのですが。。。

まさにスイスあるある、です。。。

長くなりましたので、この面談の話はまた別の記事でお伝えします