Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

息子の学校長との面談のこと〜その2〜

続いて、以下のことについてご調査いただきたい旨、お願いしました

・ 自閉症児に知見のある、英語で対応可能な児童精神科医

・ 息子の発達や社会性を促すようなセラピーを受けられる機関

日本では、言語聴覚療法(スピーキングセラピー)と児童精神科受診時に遊戯療法(プレイセラピー)をそれぞれ月に一度のペースで受けていたので、同じようなものを探していること、また学校がフランス語主体の環境のため、可能であれば日本語でのセラピーを希望していることも伝えました

・ 自閉症に限らず知的障がい児を持つ親の会で英語でコミュニケーション可能なもの

以上に加えて、学校長からの提案で、日本人会の有無についても調べてもらうことになり、すべて後日回答していただくことになりました

先日の記事でも触れたように、この国では自力で情報収集することが非常に難しいため、この時点で頼れるのは息子の学校しかないと思っていました

そして、残念ながら自治体サイドから「こんな給付金があるから申請してみたらどうか、こんな福祉サービスが受けられるので手続きしてみたらどうか」という話を持ち出すことはありません

これは日本も全く一緒で、障がい福祉関係の世界は、そのネットワークに入り込んで、自分から情報を獲得しにいかなければ、自然に入ってくることなど絶対にありません

非常に乱暴な表現ですが、知らない方が悪いという世界。。。

もともと日本で経験していたことなので、この国でも同じだろうという覚悟はあり、できるだけ早くネットワークに入るために、学校を頼って積極的に行動しなければいけないと思っていました

 

現状として、スイスに長く滞在するのかしないのか分からない我が家のために、これほどたくさんのお願いごとを快く引き受けてくれた学校長には本当に頭が下がります

その感謝の気持ちを伝えると、"You are so brave coming to this totally different country with your children, so you are deserved to be helped."(あなたはこの全く違う国に子供たちを連れて来てとても勇敢です、それは人から助けてもらうに値することですよ)との言葉をいただきました

その場で泣き崩れてしまいそうなほど、とてもありがたく、私が必要としていた言葉でした

日本で時間をかけて築き上げた、信頼できる人たちに囲まれた生活を捨てて、子供たちを、特に息子を見ず知らずの国へ連れてくることは、とても、とても勇気のいることでしたし、それが果たして良かったのか悪かったのか、、、今はまだ分かりません

子育て環境の基盤をゼロから作っていくことは、とても大変な作業です

そして困難さを助長するのは、言葉の壁

私はスイスに来る前に、夫から「英語ができれば何とかなる」と聞いていたので、それほど心配していませんでした

でもいざ来てみると、私の場合は英語で何とかなる状況の方がはるかに少ないのです

夫は大学院の授業はすべて英語ですし、日常的な買い物レベルであれば英語で済んでいたのでしょう、、、なのである意味、夫にだまされました

私にフランス語のスキルがあったら、いろいろなことがスムーズに運ぶだろうなと思う瞬間がよくあります

時間の合間を見つけて、フランス語を勉強している毎日ですが、日常生活で使えるレベルまでは程遠いことがまた歯がゆいです

 

もう1つ残念なのは、夫は自身の勉学で精一杯、ほぼサポートを得られない状況です

子供たちに関わることはすべて1人でクリアしなければならないので、孤独です

そして、ものすごいエネルギーを使うので、精神的に疲弊して、その結果身体にも疲れや痛みがあらわれます

そんな生活を送る毎日のなか、学校長のように温かい手を差し伸べてくれる人がいると、とても救われますし、ボロボロになってもまた立ち上がろうと気持ちをリセットできるのだと思います

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2時間近くにわたる面談は、娘の「まだー?まだ終わんないの?」というクレームにより、半ば強制終了となりましたが(笑)、晴れやかな気持ちで息子の学校を後にしました