直近の2記事は、現在にタイプスリップしてお伝えしましたが、再び昨年夏頃の話題に戻ります
あるとき息子が足を組んで座っていると、右足裏に異変を発見しました
触ると硬くて、息子は触られることを非常に嫌がりました
右手首のギブスが外れた後も経過観察でMorges病院に通院していたので、図々しいとは思いましたが、医師に見てもらうと「英語で何というか分かりませんが、フランス語ではVerrue(ヴェルー)と言います。かかりつけの小児科医に見てもらって、適切な処置を受けてください」と言われました
この"Verrue"という言葉を調べてみると「イボ」とのこと
私が知るイボとは形状が違いましたが、治療方法もよく分からないまま、小児科医にアポをお願いして受診すると、
医師:これはVerrueですね
と同じようにイボだと言われました
医師:お風呂の後に、表面を軽石で削ってから所定の薬を塗ってください。医療保険のbasic部分でカバーされる毎晩塗布する必要がある薬と、保険でカバーされないけれども週1回塗布すれば良い薬とありますが、どちらを希望されますか?
手間を考えると、週1回の薬の方が良いに間違いありません
しかし、息子は変化に適応しにくいと捉えるとネガティブですが、逆に考えると、変わらない日課や同じ作業に応じようとする特性があります
私達であれば「1日くらいいいか!とか、少しくらい手抜きしてもいいか!」と考える思考回路ではないのかもしれません
決まったルーティンを欠かさずこなせることは、彼の素晴らしい長所の1つだと捉えています
私 :息子は毎晩の日課としてルーティン化する方が応じやすいと思いますので、保険でカバーされる薬でチャレンジしたいと思います
医師:分かりました。それを6週間ほど続けて、また様子を教えてください
私 :え!そんなにかかるんですか?
医師: 実際に薬を始めてみなければ分かりませんが、通常は数週間かかります。放っておいても勝手に良くなる場合もありますし、1年間ずっとこのまま変わらない場合もありますし、一旦良くなってもまた同じ症状が戻ってくることもあります。とにかくよく観察して、何か心配なことがありましたらご連絡ください
私 :分かりました。とりあえず、、、やってみます。。。
と答えたものの、どんな経過を辿るのかと不安でした
薬局で薬を受け取り、軽石も購入して、その夜から治療開始と張り切っていましたが、皮膚をどの程度削ればいいのか、そこからもう手探り状態でした
治療開始から3週間が経ったある日、息子がとても痛がって私の手を払いのけました
それを小児科医に相談すると、「一旦中止して、またしばらく観察してください」とメールが返ってきました
「観察して」と言われても、どの状態が良いのか悪いのか、全く見当が付かなかったのです
むしろ治療を始めてからの方が、患部の見た目は悪くなったと私は感じていました
その後、悶々としながらも医師に言われたとおり、何もせず様子を見る日々が1ヶ月ほど続きました
が、ほぼ変化は感じられず、もう一度医師の目で診てもらおうとアポをお願いすると、なんと2週間後と言われてしまったのでした
急いで診察が必要な患者ではないという彼女の考えが明白に感じられましたが、何故か私は「この2週間は最後の悪あがきをしてみよう」と思い立ち、軽石と薬を使って治療再開!!
すると、なんとアポの2日前に、ずっと穴に詰まっていた肉片のようなものがポロリと取れたのです
息子の足裏は小さな穴が開いた状態になりましたが、これがずっと待ち望んでいた正解にちがいない!と確信し、予定どおり2日後に小児科医に診てもらうと「これでもう大丈夫ですね」とのお墨付きをいただきました
足裏の異状に気づいてから、3ヶ月以上が経過していました
辛抱強く付き合って、ようやく完治して喜びもひとしおでした
それにしても、スイスに来てから息子は日本で経験したことのない病気や怪我に見舞われていて、ここでは病院を受診することがそう簡単ではないので、「どうしてスイスで?」と思うばかりです
そして、また次の皮膚異状が別の部位に表れるのでした
この件はまた別の記事でお伝えします