Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

移動支援サービスPhareのこと

 

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移動支援とは、移動が困難な人に対してガイドヘルパーが行う外出支援サービスを言います

息子はこれまで日本でも移動支援を受けていました

通学介助(具体的には、スクールバスの停留所から学童保育クラブまでの区間)と社会参加(土日祝日の外出)の移動支援について、ガイドヘルパーにお世話になりました

日本の場合、サービス利用手続きは行政に対して行い、その後移動支援実施事業所に連絡してニーズに合致するヘルパーを探してもらうことになります

が、実際にやってみると、それほど簡単なものではありません

居住区の障害福祉課で事業所一覧表をもらって、リストの上から順に電話をかけていくも、

高齢者対応だけで精一杯、障がい者は引き受けられません

新規は受けられません

と次々に断られました

だったら、このリストから名前を消してくれ!と思うほど、イラッとしました

「確認のうえ折返し連絡します」と言って、コールバックしてくれなかった事業所も多くありました

「通学介助であれば、特別な資格も必要ないので、どなたかご親戚かお知り合いをうちに紹介してもらって登録してもらえば、その方を派遣しますよ」と、信じられないことを口にする事業所もありました(怒)

1年目(息子が小学1年生)は、スクールバスの停留所位置が災いして、3事業所利用せざるを得なかったので、とにかく管理が大変でした

2年目以降は、放課後等デイサービスと学童保育クラブを併用し始めたので、移動支援は2事業所に集約することができましたが、毎年スクールバスの停留所と到着時間が発表されてから、ヘルパーを確保してもらう必要があるので、この時期はいつもハラハラしたものです

このように、日本では自分で事業所(ヘルパー)を探す必要がありますが、ここではその必要はありません

わが家のソーシャルワーカーが所属するPro Infirmisが、併せてPhareサービスを提供していて、ここがすべてを請け負っているので、あちこち連絡する必要がなくとてもシンプルです

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メールで連絡とも思いましたが、本件は急いでいたこともあり、またこの時期私はフランス語講座を受講していて、その成果を発揮してみようと妙に前向きだったこともあり、電話をかけました

そうは言っても、まず最初にする質問は、

“Est-ce que vous parlez l'anglais?"(あなたは英語を話しますか?)です

これで、「はい」とか「少しだけなら」と返ってきたら、超ラッキーです

しかし、今回は「いいえ」と返ってきました

「いいえ」と言われても、そのままとりあえず英語で押し通すという友人もいるのですが、私はそんな勇気がないので、ふっと気合を入れ直して、

「息子の件で面談をお願いします。初めて連絡しました」とフランス語で言ってみました

が、すぐに「何の面談ですか?」と聞かれて、あっという間にお手上げでした(失笑)

それでも、とても親切な女性で、私の拙いフランス語に耳を傾けて理解しようと、頑張ってくれている様子が感じられました

それだけでも私はとてもありがたいと思いました

ため息混じりに電話を変わる人、どんなに一生懸命伝えようとしても「理解できません」と一点張りの人、フランス語ができる人から改めて電話をかけ直してくださいと言って電話を切る人、それさえも言わずに一方的に電話を切る人、とにかくいろいろなタイプに遭遇してきました

これほどの電話恐怖症に至るまで、それ相応の理由があったのです

しかし、彼女の努力も虚しく、「少しお待ちくださいね」と言って保留音が流れたと思ったら、次に電話に出たのは、威勢の良い男性

開口一番、”What do you want?"(何の用ですか?)とかなり強めに聞かれて、恐怖で一気に緊張が高まりました

私は恐る恐る事情を説明し、Phareを利用するために面談をお願いしたいと伝えました

すると、彼は「では、私が行きますので」と言いながら、あっという間に日時が決まったのです

念のために彼の連絡先も聞いて、私は電話を切りました

面談当日の話は次の記事でお伝えします