Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

移動支援サービスPhareのこと〜その2〜

 

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面談日当日、約束の時間になっても現れないコーディネーター

スイスの人は、他のヨーロッパ諸国の人と比べると、はるかに時間を守る傾向があり、その点は日本人に近いと感じます

でも、この日は20分が過ぎても現われず、特に電話もありませんでした

さすがに心配した私は、彼に電話をかけてメッセージを残しました

(結局、私が聞いていた彼の番号というのはオフィスの電話番号だったので、本人は同僚の方から聞いたようでしたが、、、(失笑))

すると、その5分後に家のチャイムが鳴りました

40代と思われる、恰幅の良い男性が現れて、あの威勢の良い声から想像できるとおりの見た目でした

まずは、遅れたことへの謝罪と、何度か私に電話をかけてくれたようでしたが、「留守番電話に繋がってしまって」と彼は言いました

しかし、私の電話に着信は一切なかったので、とても奇妙だと思いました

その後、お互いに席につき、わが家のニーズを細かく伝えました

何時に学校、学校の場所、何時にプール、プールの場所、レッスン中にお願いしたい支援内容

それを必死にメモしていくコーディネーター

彼が書いている間は、どうしても手持ちぶさたになるので、私はふと彼が持っていた書類に目をやりました

すると、またしても私の電話番号が1ケタ違って書かれていたのです

先日ソーシャルワーカーとある書類を埋めているときに、偶然その間違いに気づきました

Phareも同じ組織の別部門、登録内容に相違あるわけがないので、当然同じミスが起こることは納得できました

ひと段落したところで、私の電話番号に誤りがあることを伝え、彼はその場で修正しながら、

男性:先ほど私がずっと電話をかけていたのは、他の番号だったために、お母さんの電話に着信がないわけですね〜

と笑い、続けて

男性:もう忘れてしまいましたが、何か不思議なメッセージが流れたんですよ〜

と言いました

不思議なメッセージという表現がやや気になったものの、私は深く気に留めることなく、笑って聞き流しました

今振り返ると、この時もっと深く突っ込んで聞いていれば良かったと思います。。。

私から話が終わると、秘密主義の厳守に関する書類と利用規約を渡されました

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彼は、最重要事項と思われる内容のみ説明してくれました

・ 利用料金は、1時間で11フラン(約1,200円)

→ 日本の場合、世帯の所得に応じて、1ヶ月の自己負担上限額が3区分に分かれている(移動支援のみならず放課後等デイサービス等も合算)ので、家庭の負担としてはその上限額を超えることはありませんが、単価で見ると日本の4分の1弱(旧都内居住区、介護ありの場合と比較)というイメージです

・ 一回における最大利用時間は48時間まで、1年間で300時間まで

→ つまり、移動支援だけでなく、居宅介護も可能ということです

・ キャンセルする場合は、24時間前までに連絡が必要であること

→ この場合は、無料キャンセルとなります

・ 急病により24時間を切ってからキャンセルせざるを得ない場合には、医師の診断書ないしは処方箋を提出することで、無料キャンセル扱いとなること

・ 支援中に食事をとる場合には、原則として家庭が本人とヘルパーの分を用意すること

・ ヘルパーは、家庭の了承や事前に合意のないものを与えることが禁止されていること

キャンセル規定は、日本の移動支援事業所と似ているところがあってホッとしました

後日、すべての規定に目を通しましたが、特に気になる内容はありませんでした

最後まで「不安なことや質問はありませんか?」と丁寧に応対してくれ、「できるだけ早くヘルパーを探してまた連絡します」と言って、彼はわが家を後にしました

「早く」というスピード感がどのくらいのものか、ここでは人によってかなり差があるので、全く予測不能ではありますが、この日スペシャルタクシーとはまた違う道が走り出したことに喜びと充実感を感じていました

すると、なんと翌日の午前には対応できそうなヘルパーが見つかったとの連絡が入り、翌々日にはコーディネーター同席のヘルパーとの顔合わせ日時も決まり、超特急で事が運んでいきました

スペシャルタクシーの方が滞っていたこともあって、私のテンションは急上昇したのでした♡