Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

Oaiの家庭訪問のこと~その4~

 

lausannersfromtokyo.hatenablog.com

 

彼女からの質問は、一貫して

「息子さんを◯◯するにあたって、どれくらい時間がかかりますか?」

例えば、着替えは天気に合わせて自分で衣類を選んで、着ることができますか?から始まって、答えはノー、前後ろも把握が難しいので、手を置く位置に印を付けている服を見せながら、本人が好む素材(スウェット素材)があること、ジップの付いたズボンやボタンの付いたシャツを好まないこと、靴下まで履かせることを考慮すれば15〜20分かかると伝えました

食事はフォーク、スプーン、ナイフを使用できるか?から始まって、日本の食卓になかなかナイフは登場しないので、とても海外らしい質問だと思いました

ナイフは使いませんが、代わりに息子が使うエジソン箸を見せました

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外出時は、車に注意して通りを渡ることができるか?

スイスでは横断歩道であれば、ほぼ100%ドライバーは車を停めてくれるので、都内にいた頃よりも随分安心していますが、そうは言っても何が起こるかは分かりません

息子を1人、外に出すことは考えられないと伝えました

また、夏にMorges(モルジュ)で迷子になって警察にお世話になった件も当然話しました

このとき、トイレ問題から迷子へと発展してしまったわけなのですが、トイレへの付添いについて、逆に私から質問してみました

公共トイレ自体が少ない環境がなかなか大きな悩みだと、以前の記事でも触れましたが、そんな中でも私は日本にいた頃と同じように、まずはユニバーサルトイレを探します

しかし、どこにでもあるわけではないので、男女トイレしかないところであれば、息子の様子を見て男子トイレに1人で行かせることもありますが、本音はできれば避けたい行為ではあります

日本では今や私よりも体の大きな息子を女子トイレに連れ添うことは完全NGですが、スイスではどうなのだろうと

すると、彼女は

女性:私だったら、息子さんと女子トイレに入ります。あれ?と思う女性もいるかもしれませんが、理由が分かればその行為を咎める人はいないと思います

ダイバーシティ(多様性)の考え方が進んだ、おうらかな思考はここの宝だと思います

本当に困ったときには、女子トイレに連れ添うこともありだと分かっているだけで、気がずいぶん楽になります

すべての質問が終わったときは、1時間が経過していました

何か質問はありますか?と聞かれたので、今後の流れについて尋ねました

結果が出るまでどれくらい時間がかかるのか?

→ 申請書類を送付してからかれこれ10ヶ月が経っていて、さらにここから時間がかかるのだろうかと思いましたが、3週間以内には結果を送りますと。このとき11月末でしたので、年内には必ずと言われました。書類はすべてフランス語、法律に関する内容も含まれるので、誰かから説明してもらった方がいいと言われました

メディカル部門も申請しているが、その進捗状況はどうか?

→ 児童精神科医からの書類待ちと言われました。ローザンヌでただ1人、自閉症児に特化した精神科医なので、患者が殺到してsuper busyだと。この日初めてその事実を知りました。そりゃ忙しいわけです、わが家が後回しになるわけです、よく分かりました

家庭訪問は今後どれくらいのスパンで行われるのか?

→ 2019年11月現在11歳ですので、次回は15歳の頃です。学校や他のママ友から聞いていたとおりでした

最後に、「スイスの生活はいかがですか?」と聞かれました

よく聞かれますが、とても難しい質問です

良いところもあり、悪いところもあり、好きなところもあり、嫌いなところもあり

外部的要因により感情の起伏が激しいので、気持ちが上向きのときに聞かれる場合と、下向きのときに聞かれる場合でも答えは変わります

この日もどのように答えるか考え、

私 :ここの生活は、自然に恵まれていて、素晴らしい面もたくさんあります。でも、息子に関するこれらの手続きは本当に大変です。言葉の壁は想像以上に大きいですね。日本だったら、、、と思うことはよくあります。総合的に考えれば、やはり母国の方が生活は楽だと思います

と正直に伝えました

彼女は深くうなずきながら、共感してくれました

そして、

女性:お母さん、とても大変だと思いますが、それでも笑っているから。素晴らしいですよ

とありがたい言葉を残して帰っていきました

「笑顔」

どうしても笑えないときもありますが、できるだけ笑顔で過ごそうと

ここに来た当初から意識して、生活してきたつもりです

そうすれば、良い風が舞い込んでくると思うから

そして実際に、良い縁に恵まれたり、人に助けられたりしています

今日初めて会った人に、そう言ってもらえたこと

とても嬉しく思いました

これからもできる限り続けていきたいと思いました

通訳を介さない家庭訪問を終えた感想

私はベストを尽くした、です

あとは、彼女が受け取ってくれてさえいれば、、、

そんなことを願いながら、結果を待つのでした