Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

息子、新学校の気がかりのこと〜その2〜

 

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年内に実施される予定だった2者面談の日程を決めようとしていた矢先、、、

「◯◯(息子を担当している男性の先生)が病気で休んでいるので、代わりに◇◇がクラスに入りました」

とノートに書かれていた日がありました

私はこのとき、ただの風邪だろうと、数日すればまたあのクセのある字で書かれたノートを見られるだろうと思っていたのです

が、その後も男性の先生が戻ってくることはなく、2020年3月時点、新型コロナウィルス対策として学校が閉鎖される前までずっと病気休暇中です

先生が休みに入ってから、息子のクラスに入る先生は代わる代わるという印象で、落ち着かない様子を感じていました

おそらく先生は子供たちに何も説明できないまま、体調を崩されて休みに入ったはずなので、息子をはじめ他の子供たちも事情が理解できずにいると想像します

知的遅れがある子(人)は、それ故に分からないことが多いと思われがちです

が、彼らは私たちの想像をはるかに超えた、とても繊細な感覚で生活が回っている部分が多く、ちょっとした変化に非常に敏感です

日本の特別支援学校に通っていたときに、小学2年、3年生の2年間、担任してくださった男性の先生がいらっしゃいました

いつ会っても穏やかで人当たりの良い優しい先生

でも、内に秘めた熱い闘志とプロフェッショナルさを感じる先生でした

毎日連絡帳には、しっかりとした筆跡で、1つ1つ丁寧に書かれた文字が並んでいました

それはいつも翌日の白用紙に跡がつくほどでした

息子も私も大好きな先生でした

翌年度もそのまま持ち上がってほしいと思っていました

息子も全く同じ気持ちだったと思います

が、その先生はその年度末に退職されました

以前の記事でもお伝えしましたが、日本の公立学校は4月1日にならなければ先生方の異動は分かりません、ましてや退職される場合には知る術がないので、新年度が始まってから先生が退職されたことを知ったのです

息子にとっては、新年度になり、クラス、学年、学校のどこを見渡しても、あの先生の姿が見えなくなってしまいました

今回と同じように、事前に説明はありませんでした

毎年春は教室、先生、スクールバスなど環境が大きく変わるので、精神状態が不安定になりやすく、それに伴い睡眠リズムも崩れやすかった息子ですが、小学校に上がってからは年を重ねるごとに新年度の変化に戸惑うことは減っていました

しかし、この小学4年生の4月、離任式で先生に会うまでの約2週間は大荒れでした

突然泣き出したり、大きな声を出したり、夜中に起きてしまう日が連日続きました

が、離任式の日に先生に会って、先生の口から学校を去られた理由、今のお勤め先について直接説明を受けて、きちんとお別れができた途端、息子は人が変わったかのように落ち着きを取り戻したのでした

その日、息子以外のお子さんでもずっと我慢していた感情を抑えきれず、先生を前に泣き出した子もいました、自分から先生の方へ寄って関わりを求めた子もいました

そんな子供たちの姿を見ていて、私も思わず涙したことは言うまでもありません

大人でもそれまで近くにいた人が、何も言わずに突然どこかへ居なくなってしまったら、どうしたのだろう?何かあったのかな?と心配します

自分の中で「納得」することは、誰にとっても大切な作業ではないかと思います

スイスに来てから、息子が大きく情緒不安定となって荒れることはありません

まず第一に、本人の成長があると思います

が、第二に、家庭の状況をよくよく理解している可能性が高いです

恥ずかしながら、また残念なことに、心に余裕のあるメンバーなんて1人もいません

行き場のない不満、劣等感、疎外感、将来への不安

誰かしら何かしら抱えて、我慢しながら生きています

どこかで上向きに転換するのか、このまま静かにフェードアウトするのか

今は全く予想も見当もつきません

先の見えない状況がまた皆のストレスとなり、悪いループに入り込んでいます

それでも、明けない夜はないと信じています 

 

話が反れましたが、男性の先生が休んでいることで学校の体制が落ち着かないからか、冬休み前に予定していた2者面談は流れてしまいました

面談ではなくても、年内に一度、息子の授業を参観したいと申し出ましたが、こちらも「日程を検討してまた候補日をノートに書きます」と言われたまま、実現する気配はありません

私もこれ以上ゴリ押しはできない、すべきではないだろうと思っています

唯一、冬休み直前にクリスマス会が催されました

このとき、スイスを訪れていた義理の両親と叔母、そして私の母と一緒に参加したのですが、会の合間に教室の様子や息子のデスク周り、彼が好んでよく過ごす場所などを案内してもらい、どのような学校生活を送っているのか聞くことができました

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学校の先生たちは、男性の先生が不在という非常時にも関わらず、毎日一生懸命、最大限の努力をもって息子と向き合ってくれていると感じました

家にいると、学校が全体的に落ち着いていない様子だったり、息子の学校での姿が見えにくくなったりする面は今でも拭えません

が、学校に足を運んで自分の目に見えたことを信じて、現場の先生方を信頼することに尽きると思いました

早く男性の先生が復帰されて、平常が戻ることを願うばかりです