Lausanner from Tokyo

スイス、ローザンヌでの家族生活、子育て、夫のEPFL留学、障がいのある人のことなど、リアルな情報を発信します

息子、皮膚科を受診したこと

 

lausannersfromtokyo.hatenablog.com

 

かかりつけ医が予約してくれた皮膚科は、Prilly(プリリー)にありました

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予約日には既に息子の症状は随分改善していましたが、アポはアポとして息子と受診することにしました

新しい場所はいつも緊張します

案の定、息子はクリニックに着くなり、大きな声を出し始めました

スペースが広いクリニックだったので、あちこちに椅子が置かれていて、私たちは他の患者たちから一番離れた場所に座り、私は息子をなだめながら待ちました

このクリニックは、皮膚科だけでなく、循環器科、婦人科、形成外科など複数の専門科を持っていたので、各医師が待合室へ患者を呼びに来るスタイル

私は医師が現われるたびに、顔を上げて息子の名前を呼ばれないかどうか気にしていました

すると、スキンヘッドのほっそりした、怖い雰囲気が漂う年配の男性医師が登場

その見た目から、私はドキッとして「どうか息子の名前を呼ばないで」と思いました

が、男性医師から発された音は、間違いなく息子の名前

私は一気に緊張が走りました

案内された診察室へ入り、英語で話し始めると、

医師:フランス語は話しませんか?

私 :いえ、申し訳ありません。勉強中ではありますが、ちょっと。。。

医師:では、ドイツ語は?

私 :いえ、もっとダメです(正しくはグーテンタークくらいしか知らないレベル)

見た目だけでなく、中身も怖いと感じて、私は変な汗をかいていました

まだ息子の皮膚の状態を見てもらってもいないのに、スタートからコレでは困ったと思いながら、固まっていると、

医師:私はフランス語かドイツ語が心地よいので、聞いてみたのですが、英語でも構いません。しかし、ここはフランス語圏ですから、フランス語ができた方がいいですよ

私 :はい、、、それはよく分かっています

と答えながら、また私は固まってしまいました

医師:それで、今日はどうされましたか?

私 :昨年の11月頃から皮膚に赤みが表れて、

と言いながら、息子の患部を見せると、

医師:これはもうだいぶ薄くなっていますよね

私 :はい、たしかに以前よりは薄くなってきましたが、、、

と言いながら、思わずツバを飲み込みました

しかし、ここに来た意味を伝えなければと思い、

私 :小児科医からは2つの可能性を告げられて、軟膏も試しましたが、昨年末の時点ではあまり改善が見られず、こちらを受診するように言われたので今日は来ました

私は小児科医のメモも見せて、話を進めました

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過去に使用した軟膏も持参していたので、見せました

このようなときは、実物を見せることが最適です

医師:そうですか。息子さんの症状は間違いなく、こちらの方ですね

と言って、ジベル薔薇色粃糠疹を指さしました

医師:このまま放っておいても良くなると思いますけど、軟膏を出しておきましょうか?

私 :よろしくお願いします

医師:しばらくすると消えると思いますので、次回の予約も入れないでおきますね

処方箋を医師から受け取り、感謝を伝えて診察室を後にしました

ぐったりしました、完全に気疲れです

医師が口を開くたびに、今度は何を言われるだろうと構えてしまいました

後から振り替えると、怖いことも失礼なこともない医師だったと思います

私の受取り方に問題があっただけです

ここに来てから、自信を失って劣等感を募らせ、自己肯定感は下がりました

そのため、これ以上傷つきたくないという防衛反応が働いて、些細な言葉にも過剰に反応してしまう

ヒトの脳はポジティブな出来事よりもネガティブな出来事を記憶として残そうとする

それは自分を守るうえで当然なことなのですが、だからこそ小さなポジティブ、例えば、天気が良くて空が真っ青なこと、道端の植物が美しく咲いていることなど、もしかしたら気にも留めずにスルーしてしまいそうな些細なことにも気付いて、それをポジティブな出来事としてたくさん取り込むこと

それが大切だと、つい最近、親の会で学びました

親の会の件はまた改めて触れたいと思っていますが、私もたくさんのポジティブを受け入れて、自己肯定感をスモールステップで高めていかなければならないと思っているところです

息子の皮膚は、この日以降ますます赤みが薄れ、気が付くと消失していました

やや辛抱さに欠けて、勇み足となってしまった感はありましたが、スイスの医療システムに則ったプロセスで専門科を受診する良い機会になりました

個人的には、自分でまっ先に皮膚科に行きたいと思いますが(失笑)